【わたしの仕事と日常 #04】廃プラスチックガス化の技術開発(日常編)

【わたしの仕事と日常 #04】廃プラスチックガス化の技術開発(日常編)

目次

    日揮ホールディングス(以下、日揮HD)では、サステナビリティ関連の新事業の創出を担うため、2019年10月にサステナビリティ協創部(現サステナビリティ協創オフィス)を新設しました。今回の記事では、サステナビリティ関連の新規事業の創出に向けて奮闘する中堅社員に、学生時代に力を入れていたことや入社後に経験した業務、プライベートの過ごし方、仕事と家事・育児との両立などについて話を聞きました。(インタビュアー:サステナビリティハブ編集部)。  

    サステナビリティ協創オフィスでの新規事業開発の業務内容や、仕事のやりがいを感じる瞬間などについて聞いたインタビュー前半は、こちらの記事をご覧ください。

    プラントエンジニアリングの“ものづくり”に魅力を感じ入社

    ――大学ではどのような研究をしていましたか。また、就職活動ではどのような観点を重視していましたか。 

    大学では原子力を専攻し、研究室では核融合炉の燃料となる水素同位体の分離を研究していました。その一環で蒸留塔のスケールアップを検討したのをきっかけに、化学工学に興味を持つようになりました。また私が就職活動をしていたのは、ちょうど東日本大震災が起きた頃。そのため、研究対象だった原子力およびエネルギー開発に携わりたいという想いを強く抱いていました。 

    ――日揮HDに入社した理由や、決め手は何だったのでしょうか。 

    「設備を持たず、人と技術を活かして商売をする」という、プラントエンジニアリングのものづくりに魅力を感じました。日揮は石油精製から始まった会社ですが、その後LNG関連を主軸に事業を展開し、近年はサステナビリティに注力しています。このようにエネルギートランジションの波に乗って成長できる会社だと思ったことや、自分自身も新しい物に触れることが好きなので、飽きることなく成長できる環境だと感じたことも、入社の決め手になりました。

    当時は、みなとみらいで働けることにも魅力を感じていましたね。今は大洗の研究所で働いていますが、住めば都。自然に囲まれたこちらの生活もすっかり気に入っています。

    技術のプロとして、研究開発の面から事業をサポート

    ――入社後はどのような業務を経験してきましたか 。

    入社後は横浜本社の技術開発センターに配属され、2年間は太陽熱発電・熱利用についての事業性検討や実証試験に携わりました。開発は残念ながらクローズとなってしまいましたが、そこで技術開発の基礎を学ぶことができました。その後、ジョブローテーションや出向を経て、入社6年目からは茨城・大洗にある技術研究所に転勤し、今に至ります。

    技術研究所では、当社のコアビジネスであるEPC事業につながる技術の開発や導入、テクノロジーマーケティングなど、技術のプロとしてEPC、事業投資案件を研究開発の面からサポートしています。

    ――これまでの業務において印象に残っていることや、ターニングポイントとなったエピソードがあれば教えてください。 

    私が所属するコラボエンジグループでは、他部門・外部からの依頼試験を遂行することが多いのですが、「依頼する側がどのような目的で試験をしたいのか」を十分に理解できないと、満足する試験ができない、と気づいたことがターニングポイントでした。 

    最終的なゴールは実機の設計に必要なデータを取ることですが、すべてのデータをラボの設備で取得できるわけではありません。ラボからベンチへ、ベンチから実機へとスケールアップしていく過程で、実機設計に必要なデータをすべて揃えていくわけです。そのため、開発のロードマップを念頭に置いて、各ステップでどのようなデータを取る必要があるのかをしっかり把握しながら、目的に合った試験を計画するようにしています。 

    また、研究所では、目的に合ったデータを取得できるような装置を自ら設計・建設する必要があるので、何のためにそのデータを取るのか、どのような装置構成であればそのデータを取れるのか、目的のためには精度がどれ位で必要か、などを予め検討しておかなければなりません。実機の設計で使うようなデータを取らないといけない時に、設計部門ではそのデータをどう使うのか、こちらとしては試験から得た結果から何を言えばいいのかまで事前にイメージしています。

    抜群の環境をいかして出社前にサーフィンも

    ――プライベートの時間はどのように過ごしていますか。最近の関心ごとや、趣味などがあれば教えてください。 

     5歳と2歳の子供がいるので、仕事以外の時間は常に子供と一緒に過ごしています。 

    自宅が海の目の前にあり、職場まで車で10分という立地の良さをいかして、平日も休日も子どもが起きてくるまでの自由時間に早朝サーフィンをしています。こんな生活が出来るのも、研究所が大洗にあるおかげですね(笑)。先日久しぶりにサーフィンの大会に出て課題が見つかったので、今年は少しサーフィンに力を入れる一年にしたいと思っています。 

    自宅の目の前に広がる海でサーフィンをする鈴木さん

    冬はスノーボード、特にバックカントリーが好きなので、「自分で雪山を登って誰にも踏まれていない雪の上を滑る」ということを学生時代から10年以上続けています。子供が産まれてからは頻度が減っていますが、家族の理解もあり、今シーズンは八甲田、白馬に行きました。下の子がもう少し大きくなってスキーデビューしたら家族で一緒に雪山を滑るのが楽しみです。 

    ――ワークライフバランスはとれていると感じますか?仕事と家事・育児の両立において、特に意識していることがあれば教えてください。 

    ワークライフバランスについては、研究職ということもあり比較的調整し易いイメージです。試験業務のため出社が必要ですが、自分で業務を調整できるところは多いので基本的には定時に退社できるようにして家族との時間を大切にしています。また、安全面からも定時以降の試験はしないように試験計画を立てています。 

    どうしても業務が立て込んでいる場合は、仕事を持ち帰って子供が起きる前の早朝にやっていますが、その場合は残念ながらサーフィンはお預けです(笑) 

    長期休暇を過ごした九州の海

    ――最後に、今後SCOで挑戦したいことや実現したいことを教えてください。 

    まさにSCOの事業目的と重なりますが、地球規模の課題を解決することに貢献し、次世代につなげたいと思っています。もともと、仕事をするからには社会貢献につながることをしたいという思いがありましたが、近年は雪の量がどんどん少なくなっているので、雪山を愛する者の一人としても、地球環境に貢献したいという想いをさらに強くしています。 

    そのためにも、研究所では、技術の目利きや、従来技術と比較した時の効果検証などを通して、事業化の実現に貢献していきたいと思っています。そして将来、子どもが大きくなった頃に、自分の関わっていた技術が社会で役立っている様子を見せて自慢したいですね。

    まとめ

    今回の記事では、サステナビリティ関連の新規事業の創出に向けて奮闘する社員に、学生時代に力を入れていたことや入社後の業務や転機となった出来事、プライベートの過ごし方などについて話を聞きました。 

    SCOでの新規事業開発の業務内容や、仕事のやりがいを感じる瞬間などについて聞いたインタビュー前半は、こちらの記事をご覧ください。

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    サステナビリティハブ編集部

    サステナビリティハブ編集部

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