【わたしの仕事と日常 #03】家畜糞尿からのバイオメタン製造(日常編)

【わたしの仕事と日常 #03】家畜糞尿からのバイオメタン製造(日常編)

目次

    日揮ホールディングス(以下、日揮HD)では、サステナビリティ関連の新事業の創出を担うため、2019年10月にサステナビリティ協創部(現サステナビリティ協創オフィス:SCO)を立ち上げました。今回の記事では、サステナビリティ関連の新規事業の創出に向けて奮闘する14年目社員に、学生時代に力を入れていたことや入社後に経験した業務、仕事と家事育児の両立などについて話を聞きました。(インタビュアー:サステナビリティハブ編集部)。

    SCOでの新規事業開発の業務内容や、仕事のやりがいを感じる瞬間などについて聞いたインタビュー前半は、こちらの記事をご覧ください。

    プロフィール

    多様な人材が互いの専門性をいかしてものづくりをするプラント業界への期待感

    ――髙嶋さんは学生時代にどのようなことに力を入れていましたか? 

    高校から大学まで、ジャズ研究会でジャズドラムを叩いていました。もともとピアノを習っていたこともあって音楽や楽器を弾くことは好きでしたが、運動神経が良い方ではなかったので、どうやったらドラムが上手くなるかを考えながら練習していました。

    学部4年から入った研究室では修士1年の途中から研究テーマが変わり、再現性のあるデータを取るために実験のプロセスの検討からおこなう必要がありました。配合を変えて作った電極を入れたコイン電池を作っては測定する日々は青春ではあったものの、アカデミックな研究開発は自分には向いていないと自覚したのもこの時でした。

    ――就職活動はどのような観点を重視していましたか。 

    インターンシップで材料メーカーの研究開発部門にお世話になった際、高い専門性を追求する一方で、部門間の連携が活発ではない印象を受けました。その経験から、私には異なるバックグラウンドの人たちがお互いの専門性を活かして物を作り上げるような働き方のほうが向いているのではないかと感じ、そのような企業がないか、説明会に参加したり大学の先輩に話を聞いたりして探していました。

    ――日揮HDに入社した理由や、決め手を教えてください。

    砂漠やジャングルの奥地に巨大なプラントを建てることにはまったく興味がなかったのですが、日揮に勤めていたサークルの先輩から、「日揮は、多様な専門性を持つ人たちや、多様な国籍の人たちと協働して、一点もののプラントを作り上げている会社だ」と聞いてときめきました。バイタリティに溢れている人が多く、エンジニアリング3社の中では一番ノリが合ったのが日揮でした。

    プロセスエンジニアとして11年間、育休後にSCOへ

    ――入社後はどのような業務を経験してきましたか。

    入社後から途中で産休・育休含めて11年間、プロセスエンジニアリング部というプラントの基礎設計を行う部署でエンジニアとして仕事をしていました。顧客の要望をもとに、プラントの機器構成や配管・機器の仕様を検討し、顧客と他部署と考えをすり合わせながらプラントのバイブルとなる図面や仕様書を作成していました。石油化学系のプラントのほかにも、発電所の設計にも携わりました。

    ――サステナビリティ協創オフィスへの異動のきっかけは何でしたか。

    女性が話している写真①

    育休明けに時短勤務でも受入れ可能なローテーション先を探していたときに、サステナビリティ協創オフィス(SCO)の方と業務でご一緒したのをきっかけに、4ヵ月間のお試しローテーションをさせてもらうことになりました。新規事業開発となると、ゼロからイチを生み出せるタイプではない私には無理なのでは‥?と少し不安もありましたが、実際に働いてみると、プロセスエンジニアや日揮社員として培ってきたプロジェクトマネジメントの素養を活かせることもわかってきました。また、現在大きく動いているサステナビリティ分野が事業領域の中心であることにも魅力を感じ、本格的にローテーションをすることにしました。

    ――これまでの業務において印象に残っていることや、ターニングポイントとなったエピソードがあれば教えてください。

    エンジニア時代に所属していたグループで、「設計でわからないことがあったらグループのメンバー全員に質問し、わかる人がわかる範囲で答えて議論が闊達になるのが当たり前」という環境をグループリーダーが率先して作りあげていったことです。

    若手の頃は、勉強会などでわからないことがあっても、自分の質問で他の人の時間を浪費してしまうのは申し訳ない、と思って質問を遠慮していました。ですが、グループ内で質問が共有されることで、中堅やシニアにもわからないことがあり、若手の「わからない」にも価値があること、そして絶対的な解は出ない場合もあることを知りました。これをきっかけに、相手に関わらずわからないことは素直にわからないと教えを乞うようになりましたし、相手が「わからない」と言い出しやすい雰囲気づくりに気を配るようになりました。

    プライベートではプロボノも

    ――ワークライフバランスはとれていると感じますか?仕事との両立において、特に意識していることがあれば教えてください。

    そのときやりたいこととやれる範囲を考えながら仕事とプライベートの分量を決めているので、バランスが取れているかはあまり考えていません。仕事と家事・育児については、夫と密にコミュニケーションをとってお互いの考えを共有すること、自分がやっていない家事にあまり口を出さないことを意識しています。子どもと過ごすときは、一緒になって思い切り遊び、子どもの話を聞くときは、最大限面白がることを意識しています。「面白いね!もっと聞かせて!」というと、たくさん話してくれますよ。

    カヤックにのるファミリー

    ――プライベートの時間はどのように過ごしていますか。最近の関心ごとや、趣味などがあれば教えてください。

    家族で過ごしたり、一人でリラックスしたり、プロボノ*をしたり、自分の中でバランスが取れるように過ごしています。アート鑑賞やライブに行くのが好きなので、こどもと一緒に行けそうなものがないか探したり、大人だけで一緒に行ってくれる友人を探したりしています。
     *自身の持つ専門的なスキルや経験をいかして無償でおこなう社会貢献活動のこと 

    プロボノは、社会課題を解決するアイディアをアプリにする「テクノベーションガールズ」という、女子中高生向けのプログラムのメンターをしています。私は地方の出身ですが、当時は高校卒業後に女の子が理工系の進路を選ぶケースは珍しく、周囲にも理解者が少なかった経験から、こうしたプログラムを通して理系に関心を持つ女の子を応援したいという想いがあります。

    「自分の仕事で誰かの選択肢を増やす」ことに挑戦し続ける

    ――最後に、今後SCOで挑戦したいことや実現したいことを教えてください。

    ポートレート「自分の仕事で誰かの選択肢を増やす」ことに挑戦し続けたいです。この事業も畜産事業者さんの糞尿処理の方法や事業継承への選択肢、企業や自治体の熱の低・脱炭素化の選択肢を増やすことにつながります。「これしかないから仕方がない」ではなくて、「色々あるけど自分にとってはこれがベスト」と選び取っていただけるような提案を、ビジネスを通しておこなっていければと思っています。

    まとめ

    今回の記事では、サステナビリティ関連の新規事業の創出に向けて奮闘する社員に、学生時代に力を入れていたことや入社後の業務や転機となった出来事、育児や趣味などプライベートの過ごし方について話を聞きました。

    SCOでの新規事業開発の業務内容や、仕事のやりがいを感じる瞬間などについてお伺いしたインタビュー前半は、こちらの記事をご覧ください。

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    サステナビリティハブ編集部

    サステナビリティハブ編集部

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