【わたしの仕事と日常 #05】顧客のニーズを起点とした新規事業開発を推進(日常編)

【わたしの仕事と日常 #05】顧客のニーズを起点とした新規事業開発を推進(日常編)

目次

    日揮ホールディングス(以下、日揮HD)では、サステナビリティ関連の新事業の創出を担うため、2019年10月にサステナビリティ協創部(現サステナビリティ協創オフィス)を新設しました。今回の記事では、顧客のニーズを起点とした新規事業の開発に取り組んでいるシェアドバリューユニットのグループリーダーに、学生時代に力を入れていたことや入社後に経験した業務、プライベートの過ごし方などについて話を聞きました。(インタビュアー:サステナビリティハブ編集部)。

    サステナビリティ協創オフィスでの新規事業開発の業務内容や、仕事のやりがいを感じる瞬間などについて聞いたインタビュー前半は、こちらの記事をご覧ください。

    どんな学生時代を過ごしていた?日揮入社の決め手は?

    ――学生時代はどんなことに力を入れていましたか?

    中学から大学までサッカーをしていて、今も継続しています。長く続けているので、「本当にサッカーが好きなんですね」と言われることも多いのですが、実はサッカーをしていて楽しいと感じるようになったのは大学時代から。中高時代は小学生からサッカーを始めた人との差を埋められず、試合に出ることもできなかったのであまり良い思い出がないんです。ですが大学で自分は意外とサッカーがうまいのでは?ということに気付いて、そこから180度変わりましたね。練習すればするほど、上手になっている実感があり、それが楽しくて入社後も会社のサッカー部に入って続けています。

    海外出張に行く時は必ずサッカーボールとスパイクを持って行ってサッカーをしていましたし、ロシアに駐在していた頃は地元のチームに入って試合に出ていました。世界中どこに行ってもできるスポーツなので、サッカーをやっていてよかったなと思いますね。

    ――大学ではどのような研究をしていましたか。また、就職活動で日揮に入社した理由を教えてください。

    大学では工学部で環境エネルギー工学を専攻していて、地球環境に負荷をかけないプラントをつくるのが夢でした。これが日揮に興味を持ったきっかけでしたが、日揮の先輩社員と話したときに社風に魅力を感じたことが入社を決めた直接的な理由です。その先輩が非常にポジティブに楽しそうに仕事の話をしていたので、この会社に入ったら楽しそうだなという期待感がありました。

    入社後のキャリアは??

    ――入社後はどのような業務を経験してきましたか

    入社後は電気部に配属され、海外の石油・ガスプラントの建設プロジェクトで電気エンジニアとして働きました。その後、発電ビジネスの新規事業開発に携わり、事業会社への出向を経て、発電所のオーナーズエンジニアリングや発電所長としての事業運営を経験しました。日揮が事業会社から撤退した後は事業投資部門に異動し、カタールでのIWPP発電造水事業への入札などを担当しました。

    その後、サウジアラビアでのEPC子会社の設立、本流であるEPC営業部門でUAEでのガス処理案件に携わり、環境・水関連の事業投資部門へ異動して、オーストラリアの水事業会社のM&A、国内植物工場ベンチャーの社外取締役などの業務を経験しました。直近では、ロシアでの温室野菜事業の事業開発を経て、2019年から2022年に帰国するまで現地で社長を務めていました。

    ざっくり言うと、約30年のキャリアの中で、最初の5年間はEPC、以降の25年は新規事業開発に携わってきましたが、こんなキャリアを歩んでいる人は日揮社内でもかなり珍しいと思います。ですがこれからは、そういう人材も増えてくるかもしれませんね。

    ――電気エンジニアから始まって、事業投資や事業開発、会社経営まで非常に幅広い業務を経験されていますが、必要な専門知識はどのように身に着けてきたのでしょうか?

    学生の頃から会社経営に興味があったので、入社1~3年目くらいまで、会社経営やMBA、中小企業診断士の教科書を読んで自分で勉強していました。その後は、業務で必要になった知識をその都度勉強してきたという形です。強いて言うなら、普段からビジネス書を読むようにしているくらいでしょうか。最近ではビジネスだけでなく哲学系の本を読むことも多いですね。

    ――これまでの業務において印象に残っていることや、ターニングポイントとなったエピソードがあれば教えてください。

    ターニングポイントとなったのは、発電ビジネスの事業開発に飛び込んだことです。入社後の5年間を本流EPCの電気エンジニアとして全力で過ごし、リードエンジニアを務めた後の新天地として出会った発電事業が、私のその後の日揮人生を決定しました。

    新規事業開発の面白さ、事業会社を設立することの難しさ、白地のキャンバスに好きにプラントを設計し、それが実際に出来上がり、自ら発電所の所長として運転する楽しさ、事業リスクが顕在化した時の恐怖、事業から撤退する時の周囲の人の温かさや冷たさ、そうした一連の全てがその後の新規事業開発に役立っています。

    プライベートはどう過ごしている?

    ――仕事と家事・育児の両立において、特に意識していることがあれば教えてください。

    仕事と家事・育児の両立については、子供に手がかかった30~40代の頃は、仕事を家に持ち込まないことを強く意識していました。家で仕事の話をするとどうしても愚痴っぽくなってしまい、家庭がストレス発散の場になってしまいがちですが、そうはしたくなかったのです。

    家族は「いつも会社で何やってるんだろう?ちゃんと働いているのかしら?」と疑問に思っていたかもしれませんね。何しろ、昼と夜の分のサッカーの着替えを2セット持って会社に出かけていたので(笑)。子どもが手を離れた今は、特段ワークライフバランスを意識することなく、どちらも人生の一部として楽しんでいます。

    ――プライベートの時間はどのように過ごしていますか。最近の関心ごとや、趣味などがあれば教えてください。

    サッカーをしていることが多いですが、アニメ鑑賞や読書も好きですね。サッカーは80歳まで続けるつもりですが、サッカーばかりするのは体に悪いので、定年して時間ができたらサーフィンを始めたいなと思っています。そのかたわらで、海辺でカフェをオープンするのが夢です。まだ家族の合意は得られていませんが…(笑)。

    今後の目標は?

    ――最後に、今後SCOで挑戦したいことや実現したいことを教えてください。

    私自身、これまで複数の新規事業開発プロジェクトに携わってきましたが、そこで過ごした時間はとても充実していて、やりがいもありました。自分のグループのメンバーがそういう風に感じられるように、目いっぱい支えていきたいと思っています。そして機会があれば、もう一度、自分で事業を立ち上げてみたいですね。

    まとめ

    今回の記事では、サステナビリティ関連の新規事業の創出に向けて奮闘する社員に、学生時代に力を入れていたことや入社後の業務や転機となった出来事、プライベートの過ごし方などについて話を聞きました。新規事業開発の業務内容や、仕事のやりがいを感じる瞬間などについて聞いたインタビュー前半は、こちらの記事をご覧ください。

    サステナビリティ ハブ編集部

    サステナビリティ ハブ編集部

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