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インタビュー わたしの仕事と日常

2025.03.11

【わたしの仕事と日常 #07】日揮グループのサステナビリティ経営を推進(日常編)

【わたしの仕事と日常 #07】日揮グループのサステナビリティ経営を推進(日常編)

日揮ホールディングス(以下、日揮HD)では、サステナビリティ関連の新事業の創出を担うため、2019年10月にサステナビリティ協創部(現サステナビリティ協創オフィス)を設立しました。それと並行して経営企画部にサステナビリティ推進グループを立ち上げ、日揮グループとして気候変動対応を中心としたサステナビリティ課題に積極的に対応していくための体制づくりをスタートしました。

今回の記事は、日揮グループのサステナビリティ推進に携わる若手社員に、学生時代に力を入れていたことや入社後に経験した業務、休日の過ごし方などについて聞きました。(インタビュアー:サステナビリティハブ編集部)。

サステナビリティ推進業務について詳しく聞いたインタビュー前半記事は下記をご覧ください。

学生時代・入社の経緯

――現在、サステナビリティ推進業務に携わっていらっしゃいますが、学生時代から環境問題などに関心があったのですか?

そうですね、大学に入学した時から環境問題に関心があったので、環境ビジネスコンテストを運営する団体に入り、広報局長をしていました。その環境コンテストは、企業が実際に抱えている環境課題を解決するビジネスアイディアを、大学生が合宿形式で企業担当者やコンサルタントと協力しながら考えるというもので、私は運営としてそれをサポートする立場でした。大変なこともありましたが、他大学の学生や企業の方々と一緒にコンテストを作り上げる達成感があり、とても楽しい経験でした。

――充実していた様子が伝わってきます。大学での専攻も、環境に関わることだったのでしょうか?

はい、大学では都市環境工学科の研究室に所属し、「化学蓄熱材」の研究をしていました。製鉄所や工場などでは使われずに廃棄されてしまう排熱が発生するのですが、それを有効活用できないか?というところで、排熱を蓄えて再利用するための材料の研究を進めていました。

残念ながらまだ実用化には至っていませんが、当時は日々、色々な粉体をすり鉢でゴリゴリと混ぜて材料をつくり、ガスと反応させて変化を見る、という作業をしていました。なかなか地道な作業で、「いつか何かの役に立つ研究なんだ!」と自分に言い聞かせながら頑張っていた部分はありましたね(笑)。

――就職活動の際も、環境に関わる分野で働きたいという思いがあったのですか。最終的に日揮HDに入社されたわけですが、何が決め手になったのでしょうか。

環境に関する分野で、海外に関わるような規模の大きいことをやってみたいという思いがあったので、プラントエンジニアリングやエネルギー関連の会社を中心に就職活動をしていました。日揮ホールディングスはインターンシップに参加した経験があり、フラットで上下関係なく意見を言い合える雰囲気に魅力を感じていました。

また、その時に様々な部署の社員の方ともお話しましたが、みんな生き生きとしていて自分の会社が好きだということが伝わってきたことも、決め手になりました。

入社後の業務・海外業務

――入社後、現在のサステナビリティ推進業務に携わる前は、どのような業務に携わってきましたか。

入社後は技術開発部門に配属され、サステナビリティ協創オフィスの技術開発チームで「DDR膜」の開発に携わりました。DDR膜というのは、天然ガス田からCO2を分離する新技術で、日本ガイシと日揮HDが共同開発しているものです。

入社2年目までは茨城・大洗にある技術研究所で小型DDR膜のラボ試験を担当していました。簡単にいうと、試験計画を立て、研究所の職員の方に実際に運転してもらい、試験中にトラブルが起きればサポートに行って、出てきた結果を解析し、それを踏まえてまた次の試験計画を立てる、というような仕事です。研究所には実験をサポートしてくれる職人気質な方々もいるので、 そこでのコミュニケーションの仕方は鍛えられましたね。実際に試験装置を動かして、研究所の方たちやパートナー企業の方たちともコミュニケーションを取りながら進めていくことができたのはとても良い経験でした。

その後、米国・テキサスでDDR膜の実証実験が本格的にスタートしたので、試験設備の運転要員として現地に度々出張しました。日揮グループのEPCの建設現場とは違い10人程度の少人数の現場だったことや、換えのきかないDDR膜を壊してはいけないという緊張感もあって、運転が軌道に乗るまではプレッシャーを感じながら試験をおこなっていましたね。

―――この海外現場の経験で特に印象に残っていることはありますか。

現場のサイトマネージャーが一時帰国するタイミングで、極寒の冬の中での実証試験装置の運転をリードすることになったことです。極寒の環境下では装置回りの配管が凍ったりして運転条件が悪くなる上に、現場は外なので作業も厳しくなります。それまでは自分は下っ端だからと甘えていたところがありましたが、常に自分事として責任をもって仕事をしなくてはいけないと実感したのがこの時でした。

横浜オフィスで働いているときのようにすぐに友人や家族に会える環境ではなかったですし、当時はコロナ真っただ中でもあったため、一人での過ごし方や自分がどんなときにストレスを感じるのか、その対応策等を試行錯誤して、新たな自分を知ることにもなりました。

――入社4 年目の終わりにもう海外現場での実証実験をリードする立場になる、というのはかなりの大仕事ですね。

そうですね、海外に関わる仕事をしたいと思っていましたし、振り返ると良い経験だったと思っていますが、当時はとにかく必死で、アドレナリンが出ている感じでしたね(笑)

――その後、経営企画部に異動して、サステナビリティ推進に携わるようになったという流れでしょうか。

はい、入社5年目にローテーション制度を利用して、経営企画部(現経営企画ユニット)に異動しました。これまでとは全く違うことをしてみたいという思いがあり、社内転職をするくらいの気持ちで、サステナビリティ推進チームに加わりました。

プライベートの過ごし方・今後の目標

――少し仕事の話を離れて、プライベートのことについてもお伺いさせてください。仕事とプライベートのバランスはとれていると感じますか? 仕事とプライベートの充実を両立するために、特に意識していることがあれば教えてください。

そうですね、ワークライフバランスはとれていると思います。今の業務では、算定した数字を外部機関に開示する締切りの直前は忙しいですが、それ以外の時期は、調整してお休みも取りやすいです。意識しているのは、仕事が終わったらPCや会社のスマホは出来るだけ見ないようにして、オンオフを切り換えることですね。

――プライベートの時間はどのように過ごしていますか。最近の関心ごとや、趣味などがあれば教えてください。

学生の頃からランニングを楽しんでいましたが、昨年、初のフルマラソン挑戦ということで横浜マラソンに出場しました。無事に完走することができ、意外とできるものなんだなと自信になりました。今後も1年に1回くらいでマラソンに出場したいと思い、月1回、終業後に同僚と一緒にみなとみらいをランニングしています。

終業後のランニング中に見えるみなとみらいの夜景

最近Youtubeのキャンプ動画を見るのにハマっているので、春になったらキャンプもしてみたいなと思っています。

――最後に、今後サステナビリティ推進グループで挑戦したいことや実現したいことを教えていただけますか。

自社のCO2排出量削減だけでなく、グループ全体として見た時に、日揮グループがどれだけ社会問題や環境問題に貢献しているかということをもっとアピールしていきたいですね。

例えば、社会からどれだけCO2 排出量を減らしているかを示す「削減貢献量」という指標があります。日揮グループでも今年から、SAF製造プラントと高熱伝導窒化ケイ素基板について、従来製品よりもCO2排出量が少ないという観点で、「削減貢献量」の公開を始めました。こうした動きもさらに進めていきたいと思っています。

まとめ

今回の記事では、日揮グループのサステナビリティ推進に取り組む社員に、学生時代に力を入れていたことや入社後の業務や転機となった出来事、プライベートの過ごし方などについて話を聞きました。

日揮グループのサステナビリティ推進状況や仕事のやりがいなどについて聞いたインタビュー前半は、こちらの記事をご覧ください(リンク先:サステナビリティハブ)。

日揮ホールディングスの採用情報についてはこちらのページをご確認ください。

サステナビリティ ハブ編集部

サステナビリティ ハブ編集部

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